近藤史恵のキアズマを読みました。
主人公が事故が原因でそれから自転車競技に入って行って自転車の面白さに目覚めてゆく話ですが、自分がレースに出ている頃を思い出してオーバーラップさせながら読んでいました。
主人公は学生の頃柔道やっていて、通学にモペットみたいな50キロもある原動機付自転車を、ガソリンがもったいないからと言って、エンジンをかけないでペダルを踏んで走ってでいてそれで足が鍛えられましたという設定です。
主人公がこの物語の中で後々自転車競技で優勝に導く地足になるのだけれどもね。
私も高校の頃は自転車通学と後は部活ではよく走り込んでいたのと、あと大学の頃は学校が山の上だったので、毎日バイトに街に下りていって毎日がヒルクライムのようでした。
仙台のころはランドナーが主流でロードレーサーを持ってる人があまりいなくて、だんだんロードレーサーがブームになってきて、大会もあるようになって閖上のサイクルスポーツセンターでよく大会が開かれていました。
その頃も私はレースよりツーリングが好きだったので、よく週末には200キロぐらい走っていました。
あの頃も月1,000キロ走るのが目標だったしね。
大学を卒業して、会社に勤めて1年ぐらいは忙しいのもあって自転車に乗らなかったのですが、あまりに体力が落ちそうなので自転車通勤にしました。
往復70キロ位だったのでだいたい月2,000キロぐらい走るような感じです。
そう考えるとその頃はやっぱり走っていましたね。笑
自転車さんに、白河でレースがあるから出てみないと言われて試しに出てみました。
そしたらその時確か6位に入ってしまって結構走れるんだと自分で思いました。
それでも全国レベルの大会では通用は全然しないだろうと思っていました。
この小説の主人公がやっぱり大会出て勝った時も同じような感じで書いてありますね。
伊豆のサイクルスポーツセンターで行われるチャレンジカップに初めて全国規模のレースに参加しました。
心臓破りの坂とかあるので有名ですよね。
確か1周5キロのコースでアップダウンの連続です。
スタートして、いつの間にか先頭になってしまって、そして後ろ振り返ったら誰もいなかったのでそのまま逃げてしまいました。
途中スピード違反とか言われましたが(^^;
結局ゴールまでひとりで逃げて優勝してしまいました。
そんな光景が本を読んでいると思い出されます。
ツールドジャパンのシリーズ戦の二戦目の蔵王ステージでは、優勝はできなかったけれども二位争いをして全力を出し切って、自転車から降りることもできないくらい力を使い果たしました。
体が40分ぐらいは音に戻らなかったけれどもそんなところも本の最後の頃の主人公と似ていますね。
落車の事も今ではいい思い出です
ツールドジャパンの最終戦の鈴鹿サーキットで落車に巻き込まれたのですが、集団を追いかけました。
なんとか追いついたのですが、集団を追うのに力を使ってしまいゴールスプリントでは負けてたしか6位だったと思います。
でも、ポイントで総合優勝はとれたので良かったのですが(^_^;)
ほんと昔の頃を思い出して楽しく読めました。
自転車乗りにはお勧めの一冊ですね。(^^)
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ロータスさんの今の走りはその頃の蓄積というか経験というか、地足があったのですね。
私のもっともっと走らないと・・・・